2004年(平成16年)11月1日に日本銀行券の新紙幣が発行されました。
1万円券:表「福沢諭吉」/裏「平等院鳳凰堂の鳳凰像」
5千円券:表「樋口一葉」/裏「尾形光琳筆「燕子花図」」
千円券:表「野口英世」/裏「富士山、桜」
この前の図案が1984年11月1日に発行されたものですので、新デザインは実に20年ぶりとなりました。
ちなみに、前の図案は
1万円券:表「福沢諭吉」/裏「キジ」
5千円券:表「新渡戸稲造」/裏「富士山」
千円券:表「夏目漱石」/裏「タンチョウ」
となっており、よく1万円札は変わらずだねと思っている人もいらっしゃるかと思いますが、地味に裏面だけデザインが変わっております。
3種類、裏表合わせて6デザインの内、5デザインも新しくしているのに、なぜ1万円札の福沢諭吉だけが続投なのか?
一応、表向きの理由としてましては「発行枚数が多い1万円札は切り替えが難しかった」みたいなことが言われておりますが、2004年当時の総理大臣であった小泉純一郎氏や、財務大臣の塩川正十郎氏らが慶応大学出身であったのが、福沢諭吉続投の裏の理由とウワサされております。
もちろん、福沢諭吉といえば慶応大学の創設者であるわけでして、慶応出身の人たちからすれば、我が国の最高額紙幣が自分の出身校の創設者というのは、さぞかし気分がいいものなのでしょう。
話が多少脱線してしまいましたが、2004年から発行されている新紙幣には、偽造防止策として新しく「すき入れバーパターン」と「ホログラム」の2つの技術が導入されております。
すき入れバーパターン:表側から見て紙幣の右側(1万円札だったら福沢諭吉の左肩らへん)にある仕組みで、光にすかすとバーが浮かび上がります。千円札は1本、五千円札は2本、一万円札は3本のバーが見えます。ご自宅の照明などで照らしてみても見えますので、見たことがないという人はぜひ!
ホログラム:表側からみて左下にある銀色に光る部分。見る角度によってさまざまな色や模様が浮かび上がります。
紙幣は偽造防止のために、約20年ごとにデザインを変更しているそうですので、次に紙幣のデザインが変更されるのは2024年あたりでしょうか?
ちょっと前倒しして東京五輪のある2020年あたりに新デザインを追加して、お祭りムードを盛り上げるってのもありかもしれませんが、安部首相の出身校である成蹊大学の創設者は「中村春二(なかむらはるじ)」という人だそうです。
次の新紙幣がいつになるのか?どんなデザインになるのか?気になりますね。