1997年(平成9年)3月10日、フジテレビ社屋が東京都新宿区河田町から東京都港区台場に引っ越しをしました。
河田町の社屋は、フジテレビが開局した1959年に竣工され、1962年より社屋として使われていたそうですので、実にフジテレビ35年の歴史がここにあったわけになります(引っ越し後も新宿支局として使われていましたが)。
旧フジテレビ河田町社屋
河田町社屋は、お台場に引っ越した後も「フジテレビ新宿支局」として2009年まで存在していたようですが、現在は「河田町コンフォガーデン」と「東急ビューレジデンス市ヶ谷河田町」いう高級賃貸マンションになっています。1LDK(67㎡)で約19万円、2LDK(70㎡)で約27万円、中には50万円を超える部屋まであるというから、我々庶民には縁のない世界ではあります。
河田町コンフォガーデン
画像引用:公共賃貸ライブラリー
東急ビューレジデンス市ヶ谷河田町
画像引用:EXCE RENT
お台場フジテレビ新社屋
今ではすっかりおなじみとなりましたフジテレビの顔ともいえるお台場の新社屋。
移転話が出始めた1980年代には、まだお台場エリアにはレインボーブリッジやゆりかもめ線などもなく、いわゆるひとつの未開の地だったのですが、社屋そのものを観光名所にするという目的は当時からあり、観光地化するには、逆に開拓されつくして住宅が密集していたりするところより、こういった未開の地の方が都合がよく、お台場に移転することが決まったそうです。
ちなみに、このビル自体はフジ・メディア・ホールディングスが所有していますが、土地の所有者は東京都だったりします。なので、フジ・メディア・ホールディングスは毎年約7億円近い賃借料を支払っているそうです。