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【2010年9月】尖閣諸島中国船衝突事件が発生

尖閣諸島中国船衝突事件
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尖閣諸島付近で事件発生

2010年(平成22年)9月7日に、尖閣諸島付近で日本の海上保安庁の巡視船と中国漁船の衝突事件が発生しました。

事件の経緯

尖閣諸島付近の海域をパトロールしていた海上保安庁の巡視船が、中国籍の不審船に対して日本領海から退去を命じるものの、不審船はこれを無視し違法操業を続け、逃走時に海上保安庁の巡視船2隻に体当たりをしてきて破損させました。

海上保安庁は、公務執行妨害で不審船の船長を逮捕し、船員も石垣港へ連行し事情聴取を行いましたが、中国政府は尖閣諸島は中国固有の領土と主張し、船長、船員の即時釈放を要求し、当時の日本政府(民主党が与党)は、船員を中国に帰国させました。

ただ、船長については、国内法に基づいて基礎する予定だったのですが、中国政府が日本に対して報復措置を実施してきました。そんな中、沖縄県那覇地方検察庁が、船長の釈放を発表し、それを内閣官房長官だった仙谷由人が容認してしまい、船長は中国へ送還されました。

中国政府が行った日本に対する報復措置

  • 日本との閣僚級の往来を停止
  • 航空路線増便の交渉中止
  • 石炭関係会議の延期
  • 日本への中国人観光団の規模縮小
  • トヨタの販売促進費用を賄賂とみなし、罰金を科す
  • 日本人大学生の上海万博招致を中止
  • 許可なく軍事管理区域を撮影したとしてフジタ社員の身柄を拘束し、レアアースの日本輸出を事実上止める

事件を収めたビデオの流出

事件発生から約2か月後、11月1日に一部の国会議員にのみ漁船衝突時の映像が公開され、11月4日には「sengoku38」というアカウントでYouTubeに漁船衝突時の映像が公開されました。

この動画は、もともと中国への配慮から一般には公開されないはずだったのですが、sengoku38がアップロードした動画は、たちまち拡散され、日本国民が事件の真実を知るきっかけとなり、機密情報を漏洩させたsengoku38氏が誰であるかという事も大きな注目を集めました。

動画流出から1週間後の11月10日には、海上保安庁の海上保安官であった一色正春氏がsengoku38は自分であると名乗り、一色氏は国家公務員法違反の任意聴取を受けたそうです。

一色氏は、その後に定職12か月の懲戒処分を受けるも、事前に提出していた辞職届が受理され、海上保安庁を辞職しました。

ちなみに「sengoku38」という言葉は、2010年のネット流行語大賞の銀賞に選ばれています。

不審船船長釈放の評価

沖縄県那覇地方検察庁が不審船船長の釈放を決めたことについては、中国が日本に対して報復措置をとった直後に決められたことから、諸外国に日本は脅せば言うことを聞くと思われてしまったと論じる人もおり、当時の政府(民主党が与党)の対応については、辛辣な意見ばかりが目立ちます。

しかし、当時の与党民主党は全員が同じ考えであったかというと、そうでもなく、小沢一郎氏は「僕がもし政府の責任者だったら、船長を釈放しませんね」と述べたり、2016年ごろから野党共闘というスローガンで妙に民主党(民進党)と仲良くなっている共産党の志位委員長は「日本の領海で外国漁船の不法な操業を海上保安庁が取り締まるのは当然」と述べています。

逆に公明党の山口代表は「釈放は一つの転機になる。法的な主張をぶつけ合うより、政治的な解決をしていく場面に転じた」と述べております。

出典:尖閣諸島中国漁船衝突事件Wikipedia一色正春Wikipedia

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