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【2014年2月】佐村河内守のゴーストライター事件発覚

佐村河内守
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日本中がだまされた全聾という設定の作曲家

2014年(平成26年)2月、それまで聴覚障害がありながらも、それに負けずに作曲活動を続けてきたとされていた佐村河内守(さむらごうちまもる)が、実は作曲をしておらず、リリースされていた作品は別人の作品であり、なおかつ耳も普通に聞こえていたことが明るみになりました。

ゴーストライターとして注目を浴びた男

佐村河内守のゴーストライターとして一躍脚光を浴びた新垣隆氏は、1996年から佐村河内守のゴーストライターとして作曲をしていたといいます。

一連のゴーストライター騒動で有名になった新垣隆氏は、その後ゴーストライター事件を黒歴史とすることなく、逆にネタとして仮面ライダーゴーストや各種CMなどでも活躍されました。

嘘と設定の境界線

佐村河内守の嘘に騙された有名どころといえば、『バイオハザード』『鬼武者』といったカプコンのゲームソフトが有名ですが、社内では佐村河内の耳が聞こえているというのは、皆が知っている暗黙の了解だったそうです。

しかし、そんな周りの気遣いなどどこ吹く風?佐村河内守の自伝によれば鬼武者の音楽を担当していた1999年頃から耳がまったく聞こえなくなったとされていました。

ちなみに、自伝では1993年に左耳の聴力を失ったとされた他、プロダクションのプロフィールでは4歳からピアノの英才教育を受け、10歳でベートーベンやバッハを弾きこなしたということになっていたそうです。

嘘に釣られた挙句に援護射撃

カプコンの件は佐村河内守の嘘を知ったうえで利用していた感じもしますが、アメリカのTIME誌は佐村河内守のことを、よりにもよって「現代のベートーベン」などと形容してしまったそうです。(ベートーベンは聴力を失っても作曲していた)

さらに2012年には、NHKが「日本が涙!耳聞こえぬ作曲家・奇跡の旋律」などとテレビで紹介してしまい、その影響から佐村河内守名義で発売された交響曲第1番がオリコン週間チャートで9位を獲得。

その後も、NHKは佐村河内守の特番などを作り、盗人に追い銭のごとく佐村河内守の援護射撃を続け、そんなNHKの援護射撃もあって、2013年3月には、交響曲第1番がオリコン週間チャートで2位にまで浮上。

さらに質の悪いことに、他のテレビ局や出版社なども佐村河内守の嘘につられ、NHKと一緒になって援護射撃を続けるという悪循環に陥ってしまいました。

本来、マスコミは自分でしっかり事実を確認しなければいけないと思うのですが、みんながそう言ってるからそうなんだという小学生レベルの発想で佐村河内守の嘘を鵜呑みにしていたのは、ある意味佐村河内守の嘘がどうとかではなく、マスコミの怠慢こそがこの問題の本質な気もします。

嘘が嘘とわかった瞬間(とき)

2013年10月に発売された季刊誌『BLACKザ・タブー』で佐村河内のホラ話を怪しいとする記事が掲載され、それを機に他の出版社も佐村河内の嘘に迫る記事を掲載していきはじめました。

しかし、そんな中にあってもNHKは佐村河内守のスペシャル特番を担当したディレクターが『魂の旋律-佐村河内守』などという本を出版する暴挙にでてしまいましたが、

年が明けて2014年2月に新垣隆氏の告白記事が週刊文春に掲載され、それに対して佐村河内があっさりと謝罪したことから、いわゆる「ゴーストライター問題」が発覚。ここでようやく日本中が佐村河内の嘘から目が覚めたことになりました。

ここらの時系列は、2月6日に週刊文春に暴露記事掲載、2月12日に佐村河内の謝罪文発表、3月7日に佐村河内の謝罪記者会見となりますが、それまでは出来の悪いロッカーくずれのオッサンみたいなビジュアルだったのが、記者会見では普通のオッサンのような見た目になっていたのは、衝撃だったとともに、なんかもう許してもいいかと日本全国が思ってしまったのも事実かと思いますので、やはり最後の最後まで佐村河内のシナリオ通りに話が進んでいたような気もしました。

出典:Wikipedia

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